子供の頃、翌日に控える遠足が待ちきれなくて、眠りに就こうと早々と布団に入ってみる。
でも布団に入ったはいいものの、気持ちが高ぶりなかなか寝たくない気持ちでいっぱい。
誰しもが一度は経験があるのではないでしょうか。
逆に明日のことを考えると憂鬱で仕方がない。
「明日なんか来なければいいのに」
「明日が来るのが嫌だから寝たくない、ずっと起きていたい」
と考えることもあります。
しかし、時間が止まらない限り、嫌でも明日はやって来てしまいます。
さて、人はどういう時に寝たくない、ずっと起きていたいと考えるのでしょうか。
また、その時の人の心理とは、どういう状態なのでしょうか。
今回は夜に寝たくない心理を解説していきます。
では、早速みていきましょう。
目次
1)不安で眠れない
何か不安に思うとき、人は寝たくないと考えます。不安の原因がはっきりしていれば、原因を取り除く事で寝たくない気持ちがおさまります。ただし、不安の原因がはっきり分からない時は、ただ悶々とするだけでどうしたら良いのかわかりません。たとえ原因がはっきりしていても、それを解決する方法を知らなければ同じ事です。
そうは言っても、頭の中にふつふつと湧き上がるのが不安。たとえ湧き上がる不安を押さえつけても、押さえつけた手のひらの指の間から、ブクブクと逃る泡のように意識の中にへと侵入します。
2)考え方の癖を改善
不安への対処は人それぞれ。不安から逃れようと好きな趣味に熱中したり、人によってはギャンブルに走り、行き過ぎた時には身を滅ぼすこともあります。不安から逃れることは、一時的には不安が解消しますが、根本的な原因解決になっていないので、再び同じような不安に襲われ、寝たくない気持ちが繰り返します。
日頃から不安感を抱く人は、何かと心配性だったり、起こりもしない現実をさも自分にとって不利なことのように解釈しがちです。それらは考え方の癖です。考え方の癖を改めることは決して簡単ではありません。しかし、あらゆる癖と同じく考え方の癖も、日頃から意識して、明るい考え方をするよう努力継続することで、新たな考え方が癖となり改善されます。すると不安により寝たくないという気持ちが薄らいで来ます。
3)ストレスで眠れない
ストレスを解消するためヤケ酒を飲み、寝たくないどころかなかなか眠れない状況に陥ります。適度なストレスはやる気やモチベーションにつながります。一方過度なストレスは、人に悪影響を及ぼします。過度なストレスは自律神経のバランスを乱します。
一般的に人は昼間など活動する時は、交感神経が優位になります。一方、夜布団に入り、リラックスした状態になると、副交感神経が優位になります。
4)悪循環を断ち切る
ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、夜になっても眠気がやって来ず、なかなか眠りに就くことができません。そのため寝不足となり、昼間は気持ちがすっきりせず集中力を欠き、仕事などでミスを連発します。すると。そこでまたストレスが溜まるという悪循環に陥ります。
こういう場合は寝たくないというより、寝られないということです。寝たいのに寝られないのはとても辛いことです。どこかで悪循環を断ち切らなければいけません。これを改善するには、なんらかの方法でストレスを軽減して、リラックスした心を取り戻すことがとても重要です。
5)明日のことを思いわずらう
明日のことを思い煩うとき、寝たくない気分になります、しかし、明日のことを思い煩っても、いいことは何一つありません。たとえ嫌なことが待っていようとも、時間が経過すれば必ず明日はやって来ます。どうせやって来るのなら、どうやったら楽しくなるかを考えた方が建設的です。
嫌な感情というのはその人の主観です。同じ現実でも、ある人は肯定的に捉え、またある人は否定的に捉えます。同じ捉えるのなら肯定的に捉えると、嫌だと思う現実が不思議といいことに転化します。肯定的な考えは肯定的な現実、否定的な考えは否定的な現実を引き寄せます。
6)開き直りが大切な時もある
例えば、明日あまり気の合わない人と会わなければならないと思うと心が憂鬱になり、夜になっても寝たくない気分になります。仕方がないのでお酒でも飲みながら、もう少し起きていようかと考えます。ビデオなど見始めれば、あっという間に時間が経過します。
もう寝なければと慌ててベットに入っても、あと数時間で起きなければなりません。結局次の日は寝不足。慌てて飛び起き駅に向かうと、乗りたい時刻の電車を逃し、目的に着いた時は、約束の時刻をやや過ぎている。相手への印象も悪くなり、ただでさえ気の合わない二人の心の距離がますます遠ざかります。
このように否定的な考えは、否定的な現実を引き寄せます。いっそのこと開き直って、「嫌なことどんと来い」の精神で物事に立ち向かえば、意外と簡単に良い事に転化できます。前の晩に寝たくないなどと思わず、さっさと布団に入り楽しいことを考えながら寝てしまいましょう。
寝たくないのに眠い・寝てしまう理由と対処法
明日は仕事が休み。夜更かしでもしようかと、しばらくテレビを観ていたけれど、そのうちウトウト眠気が差して、気がついたら朝になっていた。せっかく休み前の夜長を楽しもうとしていたのに。そんな経験はありませんか。
なにか損した気がして、せっかくの休みの当日も、気分がいまいち優れない。こんな想いをしないために、寝たくないのに眠くなったり、寝てしまう理由や、寝たくない時に寝ないための対処法を考えてみましょう。
①寝不足
仕事が忙しく、朝は早くて帰宅時間も遅い。睡眠時間は5時間を確保するのがやっと。こんな日々が続けば当然寝不足になります。休みの前の日の夜を楽しもうと、寝たくないから頑張って起きてても、これではいつの間では、眠りに落ちるのも無理はないでしょう。
寝たくないのに寝てしまう理由が寝不足ならば、寝不足を補うために睡眠時間を確保しなければなりません。しかし、仕事が忙しくて睡眠時間を確保するのが難しいのであれば、昼寝を活用しましょう。
いくら忙しくても昼休みの時間くらい確保できるでしょう。普段寝不足であれば、昼食後には眠気が襲ってくるはず。その時にゆっくり目を閉じて、20分ほど昼寝をしましょう。それ以上寝てしまうと、体が睡眠モードに入るので、逆に目が覚めた時に、寝足りない時のような疲れが残ります。
20分で起きる方法として、寝る前にコーヒーなどのカフェイン入り飲料を飲むことをおすすめします。カフェインの効果が出るのは、飲んでから約20分後なので、まさに昼寝には打って付けです。
②疲労
さすがに疲れている時は、寝たくないのに寝てしまうことがあります。本来なら、早めに布団に入りグッスリと寝たほうが、疲れた体を癒すには効果的です。でもなにかしらの理由で、寝たいけれども寝たくない時は、高速道路のサービスエリアなどで売っている、眠気防止のドリンクが寝たくないのに寝てしまう状況を、一時的に解消してくれます。
これらには、唐辛子やコショウなどのスパイスの成分が含まれていて、それらが刺激となり眠い時でも寝たくない状況にしてくれます。人によりますが、1時間〜2時間くらいは効果が持続しますが、効果が切れると一気に眠気が襲うこともあります。
ドリンクを飲むとトイレが近くなるという人には、眠気を緩和するガムタイプのものも販売されているので、好みにより試してみると良いでしょう。
仕事のことで寝たくない理由
仕事のことが気になり寝たくないと思う人は、数多くいることでしょう。順調に仕事が進み、日々楽しくて仕方がなければ問題はありませんが、なかなか思うように仕事が進まない時もあります。そのような時は、前の晩に明日の仕事のことを考えては、思わず「寝たくないな〜」と呟いてしまうでしょう。
さてどのような時仕事のことで寝たくないのか、またどうしたら仕事で寝たくない気持ちに対処できるのかを考えてみましょう。
1、大事な仕事の前
心が不安であるとなかなか寝付くことができません。例えば、明日は大事なプレゼンが控えている。多くの重役の前で、新商品のプレゼンをする。うまく喋れるだろうか、緊張のあまり言葉に詰まることはないだろうか。内容について意義を申し立てられたらどうしよう。考えれば考えるほど、眠るどころかますます目が冴えて来ます。
「あ〜、明日なんか来なければ良いのに」そう思い出したらもう寝たくない気持ちになってしまします。なぜ大事な仕事の前の晩になると、このように寝たくない気分いなるのでしょうか。一つに仕事で失敗するのではないかと、否定的な気持ちが自分の中に存在するからです。
2、成功のイメージを思い浮かべる
失敗するかどうかは、明日になってみなければ分かりません。分かりもしないことを、自分勝手に色々と考えたところで、何一ついいことはありません。
前述したように、否定的な考えは否定的な現実を引き寄せます。失敗すると思えば失敗するようなことが起こります。どうせ明日になればやらなければいけない。それであったら成功している様子を心の中で描いてみましょう。
冗舌に話す様子。それに聞き入る上司たちの顔。全てがうまくいきあなたの案が採用される。めでたく今回のプレゼンは大成功に終わる。多くのトップアスリートは、試合の前日にイメージトレーニングをして試合に臨むと言います。すると現実にイメージどおりの良いことが起こり、試合に勝つことができるということです。
私たち一般的な社会人でも、彼らの方法を取り入れてみることはとても良い効果をもたらします。大事な仕事の前には、イメージトレーニングをして仕事に臨んでみましょう。そうすることで寝たくない気分も和らぎます。
3、職場の人間関係
職場には色々な性格の人が集まっています。全てが気の合う仲の良い人同士で仕事を進められれば、人間関係で苦労することはありません。しかし実際には、生まれも育ちも違い、年齢も性別も違う。もちろん性格や考え方も異なった人たちが集まり、会社という組織な成り立っています。
そこでは喜びもあり悲しみもあり、時には言い争ったり悔しい思いをすることがあるのは、むしろ当然のことと言えるでしょう。
そういった不特定多数の人が、同じ組織の中でうまくやっていくには、相手のことを思いやったり、気を使ったりする必要があります。多くの人はそのようにしている場合が多いものですが、人によってはわがままで、傍若無人に振る舞う身勝手な人もいることは事実です。
そういう人が一人でも多くいる職場のことを考えると、寝たくない、仕事に行きたくないという気分にさせられます。
4、笑顔で子供の心のように生きる
職場で嫌なことを言われたり嫌な事をされれば、誰だって辛い気持ちになります。でも、たとえ職場でそのような事を言われたり、されたりしても、自分は決してそのような事を他の人にはしないと誓いましょう。
もし仮にあなたが、他の人がするように、嫌なことを言ったり、嫌がる事をすれば、必ずあなたも同じ目にあいます。たとえ同じ目に合わなくても、陰口を叩かれ、人はあなたを遠ざけます。
たとえ嫌な思いをしても、それを笑顔でかわし、子供の心のように生きることができれば、人はあなたを慕います。逆に人が喜ぶことをすれば、あなたはもっと人気者になります。
もし、仕事が遅れて困っている同僚がいれば、快く手伝ってあげましょう。その事であなたの成果になることはないでしょう。でも逆にあなたが困っている時、あなたに助けられた同僚は、あなたの心の支えになるでしょう。
人への親切の積み重ねが、職場の人間関係を改善して、仕事に行きたくないから寝たくないという気持ちになることはありません。むしろ職場が楽しくて仕方がなくなります。
寝たくないときのオススメ
なんとなく寝たくない時には、何をするのがいいのでしょうか。なんとなく寝たくないと思う時は、心が誰かを求めたり、ちょっと贅沢な時間を過ごしたいと感じる時です。そんな時におすすめのすることをご紹介します。
①疎遠になっている人に手紙やメールを送る
昔お世話になった先輩、一緒に楽しい時を過ごした友達。しばらく会っていない両親や兄弟。これらの人、あなたに心当たりがありませんか。
なんとなく心寂しくて寝たくないときには、それらの人たちに手紙やメールを送って見ませんか。疎遠な人たちに手紙やメールを書くと、その時の楽しい気持ちが走馬灯のように蘇ります。すると、あなたのなんとなく心寂しい気持ちがほっこりとして、寝たくない気持ちが落ち着いて、グッスリと眠りにつくことができます。
もしかしたら、それらの人たちもあなたに連絡したい、会いたいと願っていたかも知れません。あなたが手紙やメールを送ることで、久しぶりの再会が実現したらどんなにか楽しいことでしょう。
②日記をつけてみる
なんとなく寝たくないと思った時、もしやってないのであれば日記をつけてみてはいかがでしょうか。手紙やメールを送ることは、今まで関わってきた大切な人たちへの想いが再認識できます。一方、日記をつけることで、自分への想いを再認識できます。
日頃仕事に追われて、帰宅すればただ寝るだけ。あっという間に朝が来たかと思えば、また会社へと出かける。自分を振り返ることなどとてもできる時間などない。
でも、なんとなく寝たくない時に、日記をつけることで自分自身を省みる時間は、とても贅沢な時間であり、特別な時間です。できればアロマをたいて、ゆったりとクラシックなどを聞きながら日記をつければ、心がリラックスして、有意義なアイデアが浮かぶかも知れません。
そのアイディアは、忙しく追われる明日を有意義に過ごすヒントになることでしょう。できれば1日限りで終わらせることなく、日記をつけることを習慣にすることをおすすめします。
③普段からの心のケアが大切
夜寝たくない理由は人ぞれぞれ。でも規則正しい生活を送ることは、健康にはとてもいいことです。しっかりとした良質な睡眠を実現するためにも、普段から心のケアを行い、就寝前はリラックスした状態を迎えられるように心がけましょう。
かといって無理矢理寝ようとしても、なかなか眠れるものではありません。その時は寝たくない時間を利用して、自分にとってプラスになることをやれば、自ずと気持ちよく眠ることができます。あなたのかけがけのない人生のためにも、ぜひ前向きに生きる気持ち持つことを日頃の習慣にしていけるといいですね。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。