食後にしてはいけないことがあるのはご存知ですか?
とはいえ、ついつい食事の後にやってしまいますよね。
そこで、今回は食後にしてはいけない8つの行動と、
食後に横になる場合の向きについて解説していきます。
目次
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食後横になるのはOK
古くから「食べてすぐ横になると牛になる」という言葉がありますが、これは牛の習性を表現すると共に、そのような行動を戒めるための意味合いで使われていました。
食べてすぐ横になると眠ってしまい、そのために胃の働きを悪くして消化不良を起こし、体には良くないとされていましたが、現在では食べてすぐ横になっても問題はないとなっています。
問題なのは横になった以後の行動なのですが、その行動とは何でしょうか。
食後にしてはいけない行動8選
食べることは人間が生存するために必要なことですが、食べてすぐに横になるのはほとんどの人がいいとは考えていないでしょう。
食後は胃が食べ物を消化を開始するために行動に制限があるというのは理解できますが、その認識が横になるのが悪いという間違った知識になったのは間違いありません。
そこで食後には本当にしない方がいい行動について、正しい認識を持ってもらうためにその理由と共に紹介しましょう。
①完全に寝る
人間は起きていると体内機能は万全に働いてくれますが、寝ることによって内臓は活動が低下して満足に働いてくれなくなります。
人間は眠りに入っても自律神経が働いているので生命維持に関係する機能は動いてくれますが、それ以外の機能については活発に動くと眠りを妨げると体が命令を出し、その機能を抑制してしまいます。
そのために胃が完全に食べ物を消化していない状態のままになるので、体には良くありません。
②運動
胃の中に食べ物が入ると消化が開始され、時間の経過で胃酸の量が増大していきます。大量に胃酸が出ている状態では安静にして消化の働きを良くしなければならないため、食後の運動は行ってはいけません。
③喫煙
愛煙家の人は食後の一服を好む人が多いのですが、食後にタバコを吸うと血管が収縮して筋肉がうまく働かないため、腸などの消化機関の働きが悪くなり体にはよくありません。
空腹時の喫煙が気持ち悪くなる場合が多いのは消化機関に食べ物がなく、タバコの成分を直接に内臓が吸収してしまうからです。
また食後は感情がリラックスしているため、そのような状態になるとニコチンを吸引している人は中毒症状が出やすくなります。
④入浴
入浴をすると体温が上昇しますが、このような状態になると体は体温を下げようと血液の流れを抑え、発汗作用を促したりします。
体温を下げるために血流が悪くなり、発汗をするためにエネルギーが消費されるので、本来は食べ物の消化をするためにエネルギーを使って血流を高めますが、その働きが阻害されてしまいます。
食後に体が熱く感じるのは食べ物の温度からではなく、食べ物を消化しようと血流が速くなっているからです。
⑤コーヒーやお茶を飲む
食後には多くの人がお茶やコーヒーを飲んでいますが、実はこの行動は食べ物の消化という点ではよくありません。
お茶やコーヒーにはカフェインが含まれていますが、このカフェインが消化機関の動きを悪くしてきまうため、食後に時間を空けて飲む方がいいでしょう。
そのため、食べ物が通過しやすくするにはカフェインを含んでいない水や麦茶などを飲む方がよく、日本茶も食事と一緒に摂取するのはあまりよくありません。
⑥果物を食べる
食後に果物といったデザートを食べることも多くの人が行っていますが、食後すぐに果物を食べるのはいいとは言えません。
果物の甘さは果糖ですが、この果糖は単体なら消化吸収がいいのですが、食事をした直後では食事の方が先に消化機関に入って消化されるため、果糖は腸に入ってからやっと吸収されることになります。
体に負担をかけるわけではありませんが、果糖の高い栄養成分がうまく体に取り入れられない結果を招くでしょう。
⑦冷たい飲み物を飲む
気温が高かったり熱い食べ物を食べた後は冷たい飲み物が欲しくなりますが、食後に冷たい飲み物を飲むのも消化の妨げになります。
人間の体は温度が低下すると活動が鈍くなりますが、これは消化器官でも同じであり、食後に冷たいものを飲むと消化器官が冷たくなって活動が弱くなるでしょう。
そのため完全に消化していないのに腸に送られてしまうので、その影響で腹痛を起こしたり、うまく消化できない状態で排出してしまいます。
⑧お腹部分を押さえる服を着る
食後は食べ物が消化されていないので食べたものが胃の中にありますが、その状態でお腹を押さえつけるような服装を着ていると、胃液が上がって嘔吐することがあります。
胃が食べ物で満たされていなければ問題無いのですが、満腹では胃液の行き場がないため、どうしても上に向かってしまいます。
食事は腹八分程度が最適と言われているのは胃に空間を作るためであり、隙間があれば胃液が吹き出すこともなく上手に消化できます。
食後に横になるのが好きな人におすすめ
完全に寝てしまうのはよくありませんが、食後に横になるのは体を休める意味の休憩であれば問題ありません。その場合にお腹を上にすると苦しくなるので、横向きになりやすい寝具は効果的です。
人間は何もない状態で横になるのは、普段から行っていなければきつく感じて仰向けやうつ伏せになってしまいます。しかし胃が食べ物を消化途中の時に胃を圧迫するのはいいとは言えないため、横になるための寝具は重宝するでしょう。
食後横になる時の向き
食後に横になるのは絶対的に悪いというわけでもなく、熟睡しないで体の向きを個人の最適な方向にすれば問題はないでしょう。
横になる場合に熟睡以外に気を付けなけれはいけないのは実は体の向きであり、この向きには個人差があり一律にはなっていません。
この個人に応じた体の向きで食後に横になるのは体を休める意味でもいいのですが、この個人によって最適な横になる向きが異なるという理由は何でしょうか。
食後横になる時は右側を下にしよう
食後に横になる場合は消化された食べ物がスムーズに腸に流れるようにしなければならず、一般的に胃袋の出口は右下にあるため、右側を下にした向きが最適になります。
胃袋の形状には個人差がありますが、ほとんどの場合で胃袋が腸と繋がっているのは胃の右下部分になるので、右側を下にして横になるのは体に負担をかけません。
左側を下にすると胃袋の出口が上になり、消化された食べ物が流れにくくなってしまうでしょう。
逆流性食道炎の方は左側を下にして横になろう
逆流性食道炎とは、胃酸や十二指腸が分泌した成分や胃の内容物が食道に流れ込んでしまう現象を言い、食道の粘膜は胃のように強くないために炎症を起こしてしまいます。
右向きで横になると胃袋に入った食べ物が流れやすくなり、その状態で食道と胃が水平になっていると逆流してしまうため、食べ物を流れにくくした方がいいということです。
左側を下にするのは逆流性食道炎になりやすい人だけで、一般的には右側を下にして下さい。
瀑状胃の方は横になったあと向きを変えてみる
瀑状胃(ばくじょうい)とは胃の形状が通常の場合と異なっていて、胃の入り口部分が一般の場合と比較すると少し低い位置になっています。そのために食べ物が胃袋に溜まりやすくなってしまい、腸に向かっても流れにくいという特性があります。
瀑状胃の人は食後に横になるにはコツがあり、最初は左側を下にして胃の上部にあるものを下げてからうつ伏せになり、少ししてから右側を下にするとうまく食べ物が流れてくれるでしょう。
食後は横になっても寝ないようにしよう
食後は神経が体を動かさないようにするために眠気を発生させますが、ここで本当に寝てしまうと消化器官の動きが停滞して消化がうまくできなくなります。
食べてすぐに横になるのは以前より良くないと言われていたのは、消化不良状態が続くことで体に負担をかけてしまい、寝起きも胸やけのような症状が出ることがあるからです。
食後に寝てしまうと良くない理由は他にもあり、その知識を得ることは大切だと言えるでしょう。
今回は、以上です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。